2007年 12月 19日
和菓子 |
ドイツに来てから心底驚いたことの1つに、こちらにきてから知り合ってお宅によんでくれたりする日本人奥さん達がよく和菓子を作ること。お菓子を作るのが好きな人からしたら別に珍しいことでもないかもしれませんが、私は甘いものが苦手ということもあって、簡単なお菓子ですらほとんど作らなかったので、和菓子を自分で作るなんて想像をしたこともありませんでした。人においしいお菓子をいただくとそれはそれはおいしいと思うし、特に手作りお菓子は好きなのですが、自分のためだけに甘いものを買ったことはほとんどありません。
ドイツで売られているケーキは、日本のふわふわなスポンジに生クリームを華麗にデコレートしたような繊細なものとは全く違って、スポンジもマフィン的にずっしりと固く、甘ったるくて(時にはすっぱい果物がのっていて)、そして何より「でかい」。手作りのケーキだったらまだおいしいと思うこともあるけど、それもまた「でかい」。誰かの誕生日の午後のコーヒーとか、日曜の午後のコーヒー(こちらではお茶する=コーヒー飲んでケーキ食べる、なんですね)の時に何種類もでかいケーキが並んでいるのを見るとそれだけでおなかいっぱいになったような気がするし、一切れでも食べたら2時間の散歩の苦労がぶっとぶと、思う。
しかしこんな私でも、こちらに来てからずいぶんケーキやクッキーを焼くようになりました。店で買う気がしないというのもありますが、だいたいドイツ人の家によばれると手作りケーキを出されるから、家に子供の友達やその親が遊びに来た時なども市販のお菓子は出しにくいというのが理由の1つ。もう1つは、お店がちょこっと歩いていける距離にはないので、いざ人が来るという時にケーキ屋まで買いに行くよりも家にある粉やバターで何か作ったほうが楽だ、ということ。便利な東京にいた時の、5分も歩けばおいしいケーキ屋がいくつかあった生活とは大違いです。でも必要にせまられて手作りをするようになり、砂糖は黒砂糖にかえてレシピの半分の量で作る、など工夫していたらだんだんおいしく感じるようになりました。
そしてドイツに来てからやたら緑茶が好きになりました。夫が夕食後必ず緑茶を飲むので、習慣になったからでしょうか。日本人と集まると、コーヒーや紅茶ではなくて、絶対に緑茶の気分。(時にはおいしい番茶をごちそうになることも。)そうすると、苦手だったはずの和菓子もおいしくてしょうがない、というわけ。わらび餅やみたらしだんご、白玉やあんこなど皆さん器用に作ること。そして作りたてだからか、材料を厳選しているからなのか、市販のものよりずっとおいしい!「買えないものは自分で作る」日本女子スピリットがこんなところでも大活躍しています。
by raquel_2006
| 2007-12-19 07:18
| 食べ物