2009年 01月 18日
ドイツですべる 初アイススケート |
1ヶ月ぶりの更新になりますが、ご挨拶まだのみなさま、今さらですがあけましておめでとうございます。ちなみに、ドイツでも年の最初に会うときは「あけましておめでとう」という挨拶をかわすものなのですね。去年はなんだか気付きませんでした。挨拶をする相手がぐんと増えたということでしょうか?私の周りではみな Frohes Neues Jahr! といっています。さすがに1月の中旬も過ぎるともうこの挨拶はつかえそうもありませんが。
さて、ドイツが寒いです。ドイツが寒いのはいつものことですが、初めて通しの冬を過ごした去年は暖冬だったようで、今年はドイツの本領発揮、これがドイツの冬か・・・とうなるほど寒い日が続きました。日本の友達にマイナス16度だよー、昼間でもマイナス9度だよー、といって驚かせるのが楽しみでしたが、現在は普通の冬の気温に戻ったようです。一度零下十何度を経験してしまうと、日中零度くらいでも暖かく(!?)感じるほどで、お友達との挨拶も「今日はずいぶん暖かくなったね」からはじまってまるでジョークみたいです。
バイエルンの夫の実家のそばには湖があって冬は凍ってスケートができるのですが、今年の凍りっぷりは実にたくましく、車が通っても大丈夫では?と思うくらいです。何年も前ですが、この湖の上をバイクで疾走した人がいたそうで、氷が割れてその人は湖に落ちました。周りの人が助けて怪我もしなかったそうですが、愚か者ですね。今年の冬は、なぜだか、スケート靴を買ってしまいました。というか、夫が「セールで出ているけど買う?」と聞くので反射的に「まさか!スケートなんてできないししたくもないからいるわけないじゃん」と一度は答えたものの、去年の冬、湖でスケートして遊ぶ村の子供達のかわいらしさが印象に残っていて、(わたしもあんなことできたら楽しいかも・・・)と思ったのと(スケートで脂肪燃焼=痩せるかも?)とよこしまな考えが横切り、つい「やっぱいる!買って」と返事してしまいました。
そして我が家にやってきたスケート靴。その靴のエッジをみたとたん怖くなり、やっぱ買うんじゃなかった・・・と後悔。でも、買った以上は使ってみるのが好奇心旺盛で無謀な私です。アイススケートは生まれてこのかた2回しかしたことありません。1回目は思い出せないほど昔、2回目はスケート好きな友達カップルに付き合って夫もいっしょに東京で行ったけど、スケート後の飲み会が私にとっては目的だった。さすが子供の頃から田舎で滑っている夫は上手だなあ・・・と惚れ直した記憶も遠い遠い昔のようです。
これ以上湖も凍るまいというくらい凍った湖にある日出かけていきました。自然が作った広大なスケートリンクで、人は誰もいなくて貸切状態、しかも家から徒歩圏。スケート靴を自分で履くことすらできない、やっと靴を履かせてもらってもただじっと突っ立っている、運動音痴の自分。その日の日中の気温はマイナス12度で、ただ突っ立っているには寒すぎます。スケートって、上手な人が手をとってくれていっしょにスイスイ滑るものだと思っていたのですが、無情な夫は「あれ?前回ちゃんと滑れたでしょう?誰でも転んでうまくなるのさ」と指導拒否。スケートリンクだと、手すりにつかまって少しずつ滑って感覚がわかったところで一人で滑れるようになったけど、この広大な自然の湖にはもちろん手すりはない。私が涙声でぶちきれると、やっとアイホッケーのスティックにつかまっていっしょに滑ってくれた夫だが、半周くらいしたら、「もうあとは一人で大丈夫でしょう。トライ!」とかいって先に一人で行ってしまいました。途方にくれていても寒くて凍るだけなので、恐る恐る右足と左足を交互にまるでがにまたで歩くように進んでみました。少しずつ、片足に体重を乗せる時間が長くなって、しまいにはゆっくりですが滑れるようになりました。だんだん調子がでてくるとストロークも大きくなり、なんとか滑っているじゃないか!と思えるくらいスピードも出てきました。でも、転ぶ転ぶ。何度も転びました。スキーで雪の上に転ぶのとは違って固い氷の上に転ぶのはなんと痛いことでしょう。ただでさえ痛い肩から転び、右手をついて転び、おしりからどすんと転び、一度などは滑って転んで頭をがーんと氷に強打しました。それでも悔しいので滑るのをやめない私。なんと驚くことに、マイナス12度なのに体はぽかぽかで気持ちいいくらいでした。
そこに地元のおじ(い)さん登場。スイスイと早いスピードで滑ってすごい腕前です。夏の間はサンダル靴下にさえないジーパンだったおじさんが、氷の上ではまるでプリンスのようです。
強打に次ぐ強打はその後しばらく私を苦しめました。腰は痛いわ、首はまるでむち打ち症みたいに痛いわ、右手は真っ青になって腫れ、頭痛までする。スケートは運動になるだろうから痩せるという目論見は見事はずれ、その後1週間ほど運動もできない状態になって、チャラもしくはプラスになってしまいました。
それでも、勇気を持って新しいことにチャレンジできたのは気持ちがいいことです。スケートには相当苦手意識があったのですが、ドイツの冬、天然のリンクでスケートができたら楽しみが1つ増えることになります。て、もう一度やるかどうかはまだ決めていませんが。
↑アイスホッケーもどきで楽しむ夫、オパ、そしてオパの犬
↑きゃーすてきー、おじさまー、とさけびたくなるくらいかっこよかった氷上のプリンス
さて、ドイツが寒いです。ドイツが寒いのはいつものことですが、初めて通しの冬を過ごした去年は暖冬だったようで、今年はドイツの本領発揮、これがドイツの冬か・・・とうなるほど寒い日が続きました。日本の友達にマイナス16度だよー、昼間でもマイナス9度だよー、といって驚かせるのが楽しみでしたが、現在は普通の冬の気温に戻ったようです。一度零下十何度を経験してしまうと、日中零度くらいでも暖かく(!?)感じるほどで、お友達との挨拶も「今日はずいぶん暖かくなったね」からはじまってまるでジョークみたいです。
バイエルンの夫の実家のそばには湖があって冬は凍ってスケートができるのですが、今年の凍りっぷりは実にたくましく、車が通っても大丈夫では?と思うくらいです。何年も前ですが、この湖の上をバイクで疾走した人がいたそうで、氷が割れてその人は湖に落ちました。周りの人が助けて怪我もしなかったそうですが、愚か者ですね。今年の冬は、なぜだか、スケート靴を買ってしまいました。というか、夫が「セールで出ているけど買う?」と聞くので反射的に「まさか!スケートなんてできないししたくもないからいるわけないじゃん」と一度は答えたものの、去年の冬、湖でスケートして遊ぶ村の子供達のかわいらしさが印象に残っていて、(わたしもあんなことできたら楽しいかも・・・)と思ったのと(スケートで脂肪燃焼=痩せるかも?)とよこしまな考えが横切り、つい「やっぱいる!買って」と返事してしまいました。
そして我が家にやってきたスケート靴。その靴のエッジをみたとたん怖くなり、やっぱ買うんじゃなかった・・・と後悔。でも、買った以上は使ってみるのが好奇心旺盛で無謀な私です。アイススケートは生まれてこのかた2回しかしたことありません。1回目は思い出せないほど昔、2回目はスケート好きな友達カップルに付き合って夫もいっしょに東京で行ったけど、スケート後の飲み会が私にとっては目的だった。さすが子供の頃から田舎で滑っている夫は上手だなあ・・・と惚れ直した記憶も遠い遠い昔のようです。
これ以上湖も凍るまいというくらい凍った湖にある日出かけていきました。自然が作った広大なスケートリンクで、人は誰もいなくて貸切状態、しかも家から徒歩圏。スケート靴を自分で履くことすらできない、やっと靴を履かせてもらってもただじっと突っ立っている、運動音痴の自分。その日の日中の気温はマイナス12度で、ただ突っ立っているには寒すぎます。スケートって、上手な人が手をとってくれていっしょにスイスイ滑るものだと思っていたのですが、無情な夫は「あれ?前回ちゃんと滑れたでしょう?誰でも転んでうまくなるのさ」と指導拒否。スケートリンクだと、手すりにつかまって少しずつ滑って感覚がわかったところで一人で滑れるようになったけど、この広大な自然の湖にはもちろん手すりはない。私が涙声でぶちきれると、やっとアイホッケーのスティックにつかまっていっしょに滑ってくれた夫だが、半周くらいしたら、「もうあとは一人で大丈夫でしょう。トライ!」とかいって先に一人で行ってしまいました。途方にくれていても寒くて凍るだけなので、恐る恐る右足と左足を交互にまるでがにまたで歩くように進んでみました。少しずつ、片足に体重を乗せる時間が長くなって、しまいにはゆっくりですが滑れるようになりました。だんだん調子がでてくるとストロークも大きくなり、なんとか滑っているじゃないか!と思えるくらいスピードも出てきました。でも、転ぶ転ぶ。何度も転びました。スキーで雪の上に転ぶのとは違って固い氷の上に転ぶのはなんと痛いことでしょう。ただでさえ痛い肩から転び、右手をついて転び、おしりからどすんと転び、一度などは滑って転んで頭をがーんと氷に強打しました。それでも悔しいので滑るのをやめない私。なんと驚くことに、マイナス12度なのに体はぽかぽかで気持ちいいくらいでした。
そこに地元のおじ(い)さん登場。スイスイと早いスピードで滑ってすごい腕前です。夏の間はサンダル靴下にさえないジーパンだったおじさんが、氷の上ではまるでプリンスのようです。
強打に次ぐ強打はその後しばらく私を苦しめました。腰は痛いわ、首はまるでむち打ち症みたいに痛いわ、右手は真っ青になって腫れ、頭痛までする。スケートは運動になるだろうから痩せるという目論見は見事はずれ、その後1週間ほど運動もできない状態になって、チャラもしくはプラスになってしまいました。
それでも、勇気を持って新しいことにチャレンジできたのは気持ちがいいことです。スケートには相当苦手意識があったのですが、ドイツの冬、天然のリンクでスケートができたら楽しみが1つ増えることになります。て、もう一度やるかどうかはまだ決めていませんが。
by raquel_2006
| 2009-01-18 01:20
| アウトドア、スポーツ