2008年 07月 08日
ドイツで食べる果物 |
今の時期ドイツではベリー系の果物が旬です。上の写真はJohannisbeeren(ヨハニスベーレン)で、日本名は房スグリといいますが、英語でレッドカーラントといったほうがピンとくる人も多いでしょう。赤い宝石みたいな可憐な実ですが、そのまま食べるとかなりすっぱいので、ジャムやケーキの材料として使われます。先日ご近所の方から食べきらないくらいの量のヨハニスベーレンをいただきました。庭でたくさんとれるけど、あまり食べないのだそうです。「そのまま食べてもおいしいね!」と喜んだのもつかの間。数日後にまた別の人から、またまたすごい量をいただいてしまいました。うちの冷蔵庫はヨハニスベーレンでいっぱい・・・そのまま生で食べて消費できる量ではありません。横着な私でもついに腰を上げてなんとかしなくてはいけません。そこでまず作ったのがジャム(というか、ゼリー)。便利なもので、インターネットでとてもわかりやすい こちらのレシピを見つけそのとおり作ってみました。煮て、漉すだけですごく簡単。冷やすと自然にとろみがついてそのままジェリー状のものをジャムみたいに食べます。どのレシピにも果実の半分の量の砂糖を使うと書いてありますが、それでは甘すぎてあとからたっぷり果実を追加しました。私の場合は、砂糖の量は3分の1くらいでちょうどいいみたいです。なんといってもこのヨハニスベーレンは、食物繊維、カリウム、ビタミンC、ペクチンなどが豊富でとても身体にいいのだそうです。
本当は、果実酒を作りたかったのです。義母は庭でとれるさまざまな果実をお酒やジュースにしてそれこそ1年分くらい作りおきしています。甘いものは苦手な私ですが、「甘いお酒」ならば大歓迎!ドイツに来てリキュールみたいな果実酒が大好きになりました。
ドイツではイチゴはもちろんのこと、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、など日本でフレッシュなものを買うと驚くほど高いベリー類が旬の時期ならどこでも手軽に手に入ります。他には今はさくらんぼも旬で道端の農家直送スタンドで売られているのをよくみかけますが、とてもおいしいです。
話は変わりますが、ドイツ人は果物の皮を剥かないことでも有名です。りんごの皮をむく人はみたことがありませんし、ぶどう、プラム、洋梨、なども皮付で食べています。夕方友達の家に子供を迎えに行くと「りんごを丸ごと」かじりながら出てくることもあります。おやつがわりにりんご、これはとてもいい習慣だと思います!日本にいたころ、ちょっと厚めに剥いたりんごの皮を見て夫「これ捨てないで!ここが一番おいしくて栄養あるんだよ」と残骸を全部食べてしまいました。おいおいこれって生きるエコ?はたまたフードディスポーザー?りんごならまだしも、東京でドイツ人の家に遊びに行った時は「梨」(洋ナシではなく日本のナシ)までも皮付きで出てきたのにはぶったまげ、さすがドイツ人と妙に感心したものです。
そして先日、ドイツに来てはじめてスイカを食べました。スペイン産ですが、日本のスイカと同じように甘くてみずみずしくておいしかったです。このスイカを切って子供の友達に出したところ・・・おいしいとばくばく食べてくれましたが、しばらくしてお皿を見ると「あれ?何かがおかしい?」。なんとこの子ったら皮まで食べつくしてくれました。
いくらドイツ人が皮を剥かないからといっても、スイカの皮までたいらげた人を見たのはこれがはじめてです。
by raquel_2006
| 2008-07-08 22:12
| 食べ物