2007年 05月 23日
初めてのパリ |
↑マドレーヌ寺院のそばのフォション本店のディスプレイ
ドイツは5月17日(木)が祝日だったため、20日(日)まで4連休をとる人が多かった。ちょっと用事もあったのでパリに行って来ました。今回はマイレージがあったので飛行機で行ったけど、まるで羽田~札幌間のような気楽さ。空港で自動チェックイン機にマイレージカードを入れただけで搭乗券が出てきて、搭乗手続きにかかった時間、ほんの2,3分。ドイツから外国へ行ったのは数年前にミュンヘンからミラノへ行って以来だが、いかに近くて簡単に行けるかを改めて思い知った。
初めてのパリから帰ってきて思うことは・・・フランスとドイツは隣同士で距離的には近いけど、人種的には全く違う生き物なんだなぁ、やっぱりフランス人はラテン民族なんだなぁ、ということ。全く個人的な感想ですが感激したベスト3をあげるとすると、
①あまりにも何もかもがおいしい。食文化をとても大切にしている。
レストランでの食事も長い時間かけて食べるし、夜の11時過ぎても皆が皆楽しそうにおしゃべりしている。ギャルソンもユーモアたっぷりで陽気にお客を楽しませてくれる。フランス料理に限らず何を食べてもおいしい。Galeries Lafayetteのグルメコーナーは日本のデパ地下みたい。スペインあり、中近東あり、北アフリカあり。ベトナムのお惣菜もつまんだけどなんでこんなにおいしいの?友人のご主人のお母様(フランス人)のお家でお昼をご馳走になったけど、メインはウサギの煮込み。ウサギの肉は東京のフランス料理店で食べたことがあるけどそれほどおいしかったという記憶がない。久しぶりにいただいたウサギはいかにも「ことこと煮込んだフランスの家庭料理」という風情でおいしかった。メインディッシュが終わってもクレープがたくさん出てきて、チーズが出て、デザート・・・とながーい時間をかけて庭のテラスでいただいた素朴なお昼は忘れがたい経験となった。
②お店のサービスがドイツよりはにこやかで感じがいい。
怖いサービスを覚悟するのに慣れてしまったからか、見かけも態度も本当にかわいらしい店員さんが「これは贈り物ですか?もちろん、お包みしますね。」と楚々と感じよく対応してくれたのには感激。包装はしないというドイツスタイルを支持している私でさえ「時にはこんな贅沢もいいゎ」と華やかな気持ちになった。
③女の人が可愛い。女らしい。しゃれている。
フランスの女性はいくつになっても女を捨てない、美しくあり続けたいという強い願望があるとよく言われる。パリに10年以上住んでいる日本人の友達から聞いたところでは、みんなたしかに努力しているけど、まわりの女性を競争相手とみなして気が抜けないという人も中にはけっこういるようだ。日本では女をとっくに捨てたようなおばさん達(ごめん、私も?)が4人組くらいで楽しそうにわいわいがやがや温泉旅行にいったりするけど、そういう光景を見たことがない、と。綺麗でいることと、気楽に自然体でいることと、実はどっちが幸せか?そんなことをふと考えさせられた。
①~③を裏返すとドイツの日常が見えてくる??どちらの国もよく知らないくせにドイツとフランスを比べてばかりいてはいけない、と言い聞かせてもつい心の中で比較するのが楽しみの1つでもあるのだから仕方ないか。
フランクフルトの空港に降り立って妙な感情におそわれた。今までの人生、海外旅行をした後に帰ってくるのはいつも日本だった。旅行がいくら楽しくても、やはり日本に着くと自分の家に帰ってきたようにほっとしたものだ。ドイツはまだ来たばかりなので自分の家という感じがしない。ふと自分が帰るところがない旅人のような気がした。
↑時間がないので観光はしないつもりだったけど・・・名所は一応おさえてきた。
(左上)モンマルトルの丘の上、サクレクール寺院 (右上)凱旋門
(左下)ルーブルのピラミッド (右下)エッフェル塔
↑マレ地区は、ユダヤ人街としても知られている。特にロジェ通り(rue des Rosiers)にはユダヤレストラン、ユダヤの惣菜屋、カフェなどが並んでいる
↑フランスの高速列車TGVは、2007年4月3日に時速574.8キロを記録し、世界最高速度の記録を更新した。イベントでパリのセーヌ(Seine)川を運ばれるTGVの車両。ちなみに、6月10日にTGV東線が開通すると、パリ~フランクフルト間がなんと3時間50分になる。
by raquel_2006
| 2007-05-23 01:22
| 旅行