2007年 05月 11日
「なんちゃって」じゃない寿司に出会う |
本物の寿司が食べたいなと私が言ったから 5月11日はお寿司記念日
というわけでもないのですが、お寿司を食べに行きました。うちでは非常に珍しく、わざわざベビーシッターに来てもらって、ドイツに来てから夫と二人だけでは初めての夜のお出かけ。
ドイツに来る前から、どなたかのブログでおいしいという記事を読んだ記憶もあって、フランクフルトに着いたらいつか行こうとずっと思っていたのが、アラベラシェラトンホテルの中にある「鮨元」というお寿司屋さん。半分以上は鉄板焼きのテーブルが占めていて時たま炎のパフォーマンスで盛り上がっていた。油嫌い&肉は控えたい夫は当然鉄板焼きには興味は示さず、寿司カウンターを予約。この日は多分半分くらいが日本人客だった。夫は、「赤坂の居酒屋にいるみたいだ」とご機嫌。(赤坂の居酒屋なんて知ってんのか?)カウンターに座るドイツ人客も「わさびはなんにつけてもあうねー」と通っぽい発言をしながら鴨肉に舌鼓を打っている。
寿司のお味は・・・それはもう美味しかった!こちらに来てから短い期間に学習と実験のためずいぶん「なんちゃって寿司」に行ったけど、それがプラスチックでできた寿司の見本に感じられるくらいの味の違い。参考にしてもらえるように値段も書くけど、写真の握り11巻、卵、鉄火巻き、突き出しと味噌汁付き「スペシャル握りセット」が35ユーロ。2人でキリンビール小瓶4本、おしんこ、デザートを別に注文して合計約100ユーロ。これは、もちろん日本円に換算すると大変な値段だけど、さしておいしくもない回転寿司と比べると値段は3倍くらいといったところでしょうか。回転寿司に3回行くなら鮨元に1回を選ぶのが絶対正しいでしょ。ここがある限り私ドイツでがんばれる・・・!大袈裟だけどそんな風に思った夜だった。
お寿司とは関係ないけれど、ドイツにいるほうが人間ストレスがたまるみたいだよね、という私の意見に夫も同感。生活スタイルだけを考えるとドイツ人って恵まれすぎてると思う。通勤ラッシュもないし、毎晩時間ぴったりに帰宅。日本から比べるとかなり大きな家に住み、夜はたっぷり時間があるので居心地のいい居間でくつろいだり書斎で静かに読書もできる。有給休暇は6週間が保証されていて、病気で休んでも有給休暇は減らない。それなのに、たいていのドイツ人は大きなストレスや不満をかかえている。日本人はドイツ人から見たらストレスがたまりそうな生活習慣だけど、人に対して対応がやわらかくあれだけ多くの人がひしめき合っている割には摩擦が少ない。それが夫が日本びいきの大きな理由でもある。ドイツに来たばかりでこんな風に推測するのは間違っているかもしれないけど、ドイツ人は権利を主張するように小さいときから育てられるし、とにかく自己を主張するし自分の非はなかなか(いや絶対?)認めない。自分の言いたいことをはっきりいって主張するのはすっきりしてストレスがたまらないように思える反面、それを聞かされたほうにはストレスが発生する。強い自己主張は1.2倍のストレスを相手に与える。そしてストレスを与えられた人間もまた他の場面で人に主張するからそこでまた1.2X1.2=1.44のストレスが社会に発生し、それがまた1.2X1.2X1.3=1.73となり人に影響を与えながら増長し、静電気のように空気に充満する。それに対して日本人は時には言いたいことも我慢し、相手が傷つかないような言い方をしようと心をつくし、許せない言動をされてもぐっと自分の中でこらえたりもできる。ドイツ人はできないことは「できない」ときっぱり言ってとりつくしまもないが、日本人はできないこともなんとかしてみようという姿勢がある。自分の内部にストレスは発生しても社会の空気にはそれが放たれない。そして日本人はストレスを生まれながらに身についたうまい方法で少しずつ解消できる場合が多いように思われる。時には酔っ払い、時には愚痴をいい、自分で自分を癒す。自分が犠牲になっても、そのストレスが他人に伝染して社会に充満することがないので快適な空間が確保されるのではないか。そんなことをカウンターで夫と話しながら珍しく話があった夜でもあった。
↓デザートは夫の大好物、抹茶アイス。柿、和菓子やきなこ、あんこも添えられてオール日本菓子祭りのような豪華版。
というわけでもないのですが、お寿司を食べに行きました。うちでは非常に珍しく、わざわざベビーシッターに来てもらって、ドイツに来てから夫と二人だけでは初めての夜のお出かけ。
ドイツに来る前から、どなたかのブログでおいしいという記事を読んだ記憶もあって、フランクフルトに着いたらいつか行こうとずっと思っていたのが、アラベラシェラトンホテルの中にある「鮨元」というお寿司屋さん。半分以上は鉄板焼きのテーブルが占めていて時たま炎のパフォーマンスで盛り上がっていた。油嫌い&肉は控えたい夫は当然鉄板焼きには興味は示さず、寿司カウンターを予約。この日は多分半分くらいが日本人客だった。夫は、「赤坂の居酒屋にいるみたいだ」とご機嫌。(赤坂の居酒屋なんて知ってんのか?)カウンターに座るドイツ人客も「わさびはなんにつけてもあうねー」と通っぽい発言をしながら鴨肉に舌鼓を打っている。
寿司のお味は・・・それはもう美味しかった!こちらに来てから短い期間に学習と実験のためずいぶん「なんちゃって寿司」に行ったけど、それがプラスチックでできた寿司の見本に感じられるくらいの味の違い。参考にしてもらえるように値段も書くけど、写真の握り11巻、卵、鉄火巻き、突き出しと味噌汁付き「スペシャル握りセット」が35ユーロ。2人でキリンビール小瓶4本、おしんこ、デザートを別に注文して合計約100ユーロ。これは、もちろん日本円に換算すると大変な値段だけど、さしておいしくもない回転寿司と比べると値段は3倍くらいといったところでしょうか。回転寿司に3回行くなら鮨元に1回を選ぶのが絶対正しいでしょ。ここがある限り私ドイツでがんばれる・・・!大袈裟だけどそんな風に思った夜だった。
お寿司とは関係ないけれど、ドイツにいるほうが人間ストレスがたまるみたいだよね、という私の意見に夫も同感。生活スタイルだけを考えるとドイツ人って恵まれすぎてると思う。通勤ラッシュもないし、毎晩時間ぴったりに帰宅。日本から比べるとかなり大きな家に住み、夜はたっぷり時間があるので居心地のいい居間でくつろいだり書斎で静かに読書もできる。有給休暇は6週間が保証されていて、病気で休んでも有給休暇は減らない。それなのに、たいていのドイツ人は大きなストレスや不満をかかえている。日本人はドイツ人から見たらストレスがたまりそうな生活習慣だけど、人に対して対応がやわらかくあれだけ多くの人がひしめき合っている割には摩擦が少ない。それが夫が日本びいきの大きな理由でもある。ドイツに来たばかりでこんな風に推測するのは間違っているかもしれないけど、ドイツ人は権利を主張するように小さいときから育てられるし、とにかく自己を主張するし自分の非はなかなか(いや絶対?)認めない。自分の言いたいことをはっきりいって主張するのはすっきりしてストレスがたまらないように思える反面、それを聞かされたほうにはストレスが発生する。強い自己主張は1.2倍のストレスを相手に与える。そしてストレスを与えられた人間もまた他の場面で人に主張するからそこでまた1.2X1.2=1.44のストレスが社会に発生し、それがまた1.2X1.2X1.3=1.73となり人に影響を与えながら増長し、静電気のように空気に充満する。それに対して日本人は時には言いたいことも我慢し、相手が傷つかないような言い方をしようと心をつくし、許せない言動をされてもぐっと自分の中でこらえたりもできる。ドイツ人はできないことは「できない」ときっぱり言ってとりつくしまもないが、日本人はできないこともなんとかしてみようという姿勢がある。自分の内部にストレスは発生しても社会の空気にはそれが放たれない。そして日本人はストレスを生まれながらに身についたうまい方法で少しずつ解消できる場合が多いように思われる。時には酔っ払い、時には愚痴をいい、自分で自分を癒す。自分が犠牲になっても、そのストレスが他人に伝染して社会に充満することがないので快適な空間が確保されるのではないか。そんなことをカウンターで夫と話しながら珍しく話があった夜でもあった。
↓デザートは夫の大好物、抹茶アイス。柿、和菓子やきなこ、あんこも添えられてオール日本菓子祭りのような豪華版。
by raquel_2006
| 2007-05-11 23:44
| 食べ物